環境関連

使用過程ディーゼル車の現状

[1] 車種別・燃料別の自動車保有台数

車種別の自動車保有台数でみた場合、乗用車は平成8年まで、貨物車は平成9年まで一貫してディーゼル車の伸びがみられるが、それ以降やや減少している。

[2] 車種別・燃料別排出割合

環境省調査によると、平成6年度時点の車種別・燃料別のNOx排出量は、燃料別では、ディーゼル車が全体の4分の3を占め、車種別では、普通貨物車が5割近くを占めている。また、PMの排出量は、二次生成を考慮しないという前提のもとで、燃料別では、ディーゼル車が100%を占め、車種別では、普通貨物車が約6割、小型貨物車及び乗用車がそれぞれ1割を占めている。

[3] 排出ガス規制年別保有台数割合

国土交通省調べによると排出ガス規制年別ディーゼル車の保有台数割合は、平成10年度末時点において、ディーゼル乗用車については、PM規制が開始された短期規制(平成5、6年規制)以降の自動車は全体の約3割を、またディーゼルのバスについては短期規制以降のものは全体の約2割強、トラックについては約3割となっている。さらに、長期規制(平成9、10、11年規制)適合車は、乗用車、バス、トラック全ての車種で全体の1~2%である。一方、平成元年規制適合以前車については、乗用車では全体の約5割、バスは約8割、トラックでは7割となっている。

このように、使用過程のディーゼル車については、最新規制より前の規制に適合した自動車の割合が多く、このような自動車に対する排出ガス低減対策は重要な課題となっている。